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バンビーな備忘録

イラスト制作しつつ学童保育指導員をしています

バンビーな備忘録

早速えんとつ町のプぺルを読んでみた【感想】

えんとつ町のプペル

工場

まずは軽くあらすじをご紹介します。

4000mもの崖に囲まれたえんとつ町はそこら中煙突だらけの煙だらけ。空さえも煙に覆われていて見る事が出来ません。

 

そんなえんとつ町に突如現れたゴミ人間はその名の通り体中がゴミで出来ています。体中から悪臭を発するゴミ人間は、すぐに人々から嫌われてしまいました。

 

そんなゴミ人間の元に現れた1人の少年ルビッチはゴミ人間の臭いも風体も気にする事なく、ゴミ人間と友達になりました。心優しい少年、ルビッチは毎日のようにゴミ人間の体を洗ってあげます。しかし、いくら洗い続けても、ゴミ人間の体は翌日にはもう臭くなってしまうのです。

 

ある日ルビッチは、毎日悪臭のするゴミ人間の事を良く思わない少年達にいじめられてしまいます。ルビッチは、少年達にゴミ人間の体はちゃんと毎日洗っていると必死に説明しますが誰にも信じてもらえず嘘つき呼ばわりされてしまいました。

 

この日を境に、ゴミ人間とルビッチは一緒に遊ばなくなってしまうのでした...。

これ以上書くとネタバレになってしまうのでとりあえずここまでにします。

読んでみて

正直な話、西野さんの事は好きじゃないです(笑)それでも「えんとつ町のプペル」は前々から読んでみたいと思っていました。やはり大勢のクリエイターさんが携わっているだけあって絵のクオリティがとても高いですし、キャラクターデザインも好みでした。(某アニメに登場するキャラクターの幼少期に似ているな~とも思いましたがw)

 

で、実際に読んでみた感想ですが、ひとことで良い作品だなと。ストーリー自体は割とありがちなのです。嫌われ者と優しい少年の心温まる友情物語、といった感じで。(ネタバレになるので言いませんが本当はもう少し捻られた物語なのですけどね)

 

良いなと思ったのはまず世界観ですね。本来なら、煙突だらけで煙だらけの町なんて行きたくないですよね(笑)でも本作品の場合全体的に画面がキラキラと光り輝いているせいかちょっと行ってみたいなと思わせられました。大人でも、絵を見ているだけでワクワクします。

 

日本が舞台なのでしょうか?何処まで考えて作られているのかは分かりませんが日本語の看板が多数掲げられていますし提灯も登場します。THEニッポン。

 

西野さんはあくまで日本を舞台にしたかったのでしょうか?それとも単純に日本で出版するから日本語にしただけ?割と気になってます(笑)建物は日本風のものもあれば日本では見かけないようなものまで。なんとなく台湾にも見えました。参考にしてるのかな?ファンタジーなのにファンタジーでないような世界観がとても面白かったです。

 

次にこの作品の良い所を挙げるとすれば後半のストーリーでしょう。良くある「唯一の友達が出来る→関係にヒビが入る→仲直りしてより強い絆が」と言った単純な物語では無いです。

 

あらすじを読んだだけでは、ただの良くある友情物語ですが。正直、読んでいくうちに「あぁ、ゴミ人間って実は・・・」と予想は出来ます。が、それでも最後のシーンはなかなかジーンときました。伏線もしっかり回収されていてとても心温まるお話に仕上がっていましたよ。

 無料公開の是非

バッチリ読んでおきながらこんな事を言うのもアレですが、正直あまり賛成出来ません。「えんとつ町のプペル」は33名のクリエイターさんが4年半もの歳月をかけ完成させた作品だそうです。

 

もし私がクリエイターさんの立場だったら...そりゃもうブチ切れますよ(笑)良く了承を得られましたね。

 

確かに、西野さんがおっしゃるように2000円というのは子供にとって安くない価格だと思います。学童の子達もお小遣い1000円貰っただけで自慢しに来るくらいですから。

 

でもだからといって無料で公開してしまうのはいかがなものでしょう。せっかくお金を払わずとも本を手に取って読む事が出来る、図書館という施設があるのだからそちらに寄贈すれば良い話だと思うのです。

 

世間への影響力がある方にこういう事をされてしまうとなんとも言えない気持ちになりますね。

 

今回は、絵のクオリティも高いですし画集として手元に置いておくのも良いなと思い「えんとつ町のプペル」、購入させて頂きますが、全員が全員購買意欲をそそられる訳ではありませんよね。

 

西野さん本人も勇気がいる事だったとおっしゃっています。そりゃそうです、クリエイターさんの生活がかかっているのですから。確かにこういった宣伝の仕方もあるのかもしれませんが(実際私は買いますしw)無料で公開などというクリエイターさんが軽く見られるような行為は止めて欲しいというのが正直な所です。

 終わりに

色々言いましたけど、作品自体は素晴らしいです。大人でも十分楽しめる絵本に仕上がっています。

 

むしろ西野さんが、「夢を語れば笑われて行動すれば叩かれる現代社会に対する風刺」とおっしゃっているくらいですから大人向けなのかもしれません。気になった方は是非読んでみてください。